職業や最新技術に関連する専門性の高い実務教育、または実際生活に必要な能力を育成、もしくは教養の向上をはかるための学校群です。
●修業年限1年以上
●年間授業時間数800時間以上（夜間の場合450時間以上）
●常時40人以上の在学生
職業技術、実際生活、教養などの教育を行う教育機関のうち、専修学校以外の修業期間等にやや柔軟性を持った基準で設置されている学校群です。自由で特色のある教育が行われており、地域に密着した生涯学習機関として、社会人・学生・主婦など幅広い年齢層が学ぶ学校です。
●修業年限1年以上（簡易なものは３ヶ月以上）
●年間授業時間680時間以上
●入学資格：限定なし
専修学校の中でも、専門課程を設け高等学校卒業以上を対象とする学校を「専門学校」と呼んでいます。もともと専修学校は「職業や生活に実際に必要な能力を育成し、教養の向上を図る」ことを目的としているので、専門学校は「職業や最新技術を身につけた社会人を養成するための専門性の高い実務教育」と、各界でも認識が高くなっています。
「専門士」って何？
以下の要件を満たした課程で、文部科学大臣が認めた専門学校の修了者に対しては、「専門士」の称号が付与されています。
平成26年1月現在、修業年限が2 年以上の学科は6,950学科ありますが、このうちの99.9％にあたる6,940学科が、「専門士」の称号が付与される課程として認められています。
「専門士」の称号が付与される専門学校の要件
1.修業年限が2年以上
2.総授業数が1,700時間以上
3.試験等により成績評価を行い、その評価に基づいて課程修了の認定を行っていること
「高度専門士」って何？
以下の要件を満たした課程で、文部科学大臣が認めた専門学校の修了者に対して、「高度専門士」という称号が付与されます。
平成26年1月現在、修業年限が4 年以上の学科は530学科ありますが、このうちの91.3％にあたる484学科が、「高度専門士」の称号を付与することができる課程として認められています。
「高度専門士」の称号が付与される専門学校の要件
1.修業年限が4年以上
2.総授業数が3,400時間以上
3.体系的に教育課程が編成されていること
4.試験等により成績評価を行い、その評価に基づいて課程修了の認定を行っていること
高等課程を設置する専修学校を高等専修学校と呼びます。技能や実務面の教育に重点をおいて、社会に出てすぐに役立つ教育を行っており、高等学校と並ぶ中等教育機関として位置づけられています。
高等専修学校のうち、以下の要件を満たしたもので、文部科学大臣が指定した学科の修了者は、高等学校卒業者と同様に大学入学資格が得られることになっています。
1.修業年限が3年以上
2.総授業数が2,590時間以上 等
専修学校一般課程は、入学資格として中学校卒業や高等学校卒業などの限定をしていません。誰でも自由に、専門的な知識・技術を学べるところに特色があります。
専修学校は、社会のニーズに即応した様々なカリキュラムを組んでおり、社会で即戦力として活躍できる人材育成を行っています。このため、専門学校卒業者の就職率は、ほかの高等教育機関である大学や短期大学に比べ、高くなっています。
また、科目等履修生制度（授業科目をパートタイムで学習できる）や、昼夜開講制度（昼の授業を夜間にも履修できる）をつくり、社会人のための学習機会を提供しています。
専門学校では、即戦力として活躍できる人材を育成するため、カリキュラムの多くが専門科目となっています。実践的な知識や技術を身につけられ、資格取得にも力を入れている学校が多いため、景気の影響で全体的に就職率が低くなっている昨今でも、専門学校の就職率は高い割合をキープしています。
以下の2つの要件を満たす者は、大学に編入学することが可能となっています。
1.修業年限が2 年以上で、総授業時数が1,700時間以上の専門学校の修了者
2.高等学校卒業や高等学校卒業程度認定試験合格者など、大学入学資格を有する者
ただし、編入学できる年次や認定される単位数など、編入学に関することは各大学で定めています。 事前に、希望する大学の入試課へ問い合わせ、編入学に必要な手続きや書類等について調べておくことが必要です。
平成28年度は1,500名以上の学生が大学に編入学し、学んでいます。
専門学校のうち、以下の4つの要件を満たしたもので、文部科学大臣が指定した学科の修了者は、大学卒業者と同様に大学院入学資格が得られることとなりました。
1.授業年限が4年以上
2.総授業時数が3,400時間以上
3.体系的に教育課程が編成されていること
4.試験等により成績評価を行い、その評価に基づいて課程修了の認定を行っていること
